日本では到底不可能な内容ですが・・・
ということでベルギーにおけるルートBOX(ガチャ)規制に際して、スクエニがモバイルゲームの進出を中止したとのこと。
スクエニのソシャゲといえば、古くはドラクエシリーズ、最近ではSOAとガチャ炎上に関して話題に事欠きません。
もともとスクエニがリリースするガチャは凶悪な部類だったので規制の厳しい国でリリースするつもりだったのが驚き。(明らかに事実誤認を目的とした表現が多すぎる印象)
近年、ルートBOXをはじめとするゲームと課金の関係性については社会問題となっており、日本以外の先進国で規制の動きが強まっています。
規制の方針
中国の規制はちょっと毛色が違うのでイレギュラーとして、現状最も厳しいとされるベルギー(欧州)の規制。
海外の話なので調査の対象となるのはCSばかりですが、昨今の海外CSはルートBOXが標準実装されています。
問題となるのはやはり【リアルマネーがゲーム内容に強く影響する】場合。
つまるところリアルマネーでしか開封できないルートBOXとゲーム内の強さが関係していると問題になるようです。
例えばSWBF2の場合、初期は課金しないとダースベイダー等のスターをまともに運用することが不可能な仕様で当然のごとく調査の対象に。もちろんユーザーからの不満が噴出したこともあり、スターは戦闘中の獲得経験値に依存する仕様へ。ラジャラジャ
注目するポイントは、仕様変更後は調査対象外であるということ。通常プレイでも入手できるゲーム内通貨やプレイに関係しないスキン・エモートの入手手段がBOX品であっても問題にはならないようです。
この方針で考えるとフォトナやLoLは規制の対象外でしょうし、通常プレイでBOXを開封できるBF系統のFPSも許されそうです。勿論DLCも問題なし。
子どもに悪影響となりうる”賭博”と判断されたジャンルが規制の対象と考えられているべきでしょう。
日本の場合
日本でガチャが規制されることは99%あり得ません。
もし世界基準の規制が導入されたら、日本のソシャゲは全滅待ったなし=メーカーの半数以上が死滅します。ソシャゲに手を出していない稀有なメーカーは生き残るでしょうが、手を出している企業はまともなCSを開発する能力を失っています。そんな中で規制を導入しようものなら、ハードを世界展開している任天堂・SONYくらいしか残らないまである。
ただし、現在のソシャゲのほとんどはストア経由でリリースされています。つまりGoogleやAppleが規制を導入する場合は別。確率表記のときみたいに、全てのソシャゲが対象となるため非常に危険。androidはpaypalに対応したnativeアプリという手段が残っていますが、iPhoneでは不可能。iPhone大国の日本ではかなり致命的のような。
パッと思いつく中で規制を免れそうなソシャゲはドルフロと荒野。
ドルフロは通常プレイで無限に入手可能なアイテムを消費してガチャが可能。プレイに関係しないスキンや家具が課金限定のガチャ。新しいソシャゲだけあって規制を見越した設定です。過去の例と照らし合わせてもドルフロは規制対象とはならないでしょう。
荒野はパクリもとのシステムに忠実なため、基本のゲーム部分で課金は不要。フォトナ・PUBGが規制されていない以上、荒野も規制されるとは思えません
いちおうアズレンなんかもドルフロほどではありませんがガチャで消費するアイテムに上限が設定されておらず通常プレイで無限入手可能。プレイに関係しないスキンが課金限定の買い切り。ただし、資源面での時間的な制約がドルフロより厳しいので微妙なところ。
上記の規制の前では、「配布が多い」「確率が高い」などの日本版無課金に優しいシステムはほとんど意味をなさないはずなので、ストアがアプリ規制を導入すると業界は大荒れするでしょうね・・・
まとめ
日本が積極的に規制を導入することはないでしょうが、米国での規制状況には注意しましょう。確率表記の一件で明らかとなったように、ストアの方針には逆らうことが不可能。
ユーザーにとっては規制によって無課金プレイが当たり前の環境となれば嬉しいですが、メーカー視点だと大幅な減益を免れることは難しくソシャゲ業界は衰退せざるを得ないでしょう。
とはいえ、もはや後戻りできない日本のメーカーならば中国版HSのような"とんち"で乗り切ってくれるはず。ガチャガチャ