「ガチャ中毒」は現代病として扱うべき

今朝も闇の深いワードがトレンドに。

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過去にも「ドッカンテーブル」や「マーリンが安室奈美恵を超えた」などガチャに関するワードがトップトレンドに君臨しています。

 

 

何故ガチャに憑りつかれるのか

これは偏に「SNSの発展」が背景にあると考えています。

SNSにおいて「ガチャ結果」という情報は非常に取り扱いやすい代物。つまり、てっとりばやく承認欲求を満たすのに、お手軽すぎる手段となってしまっています。

 

まだそれほどSNSが発展していなかった時代。とあるソシャゲが圧倒的な人気を得ていましたが、ガチャ動画など他人のガチャ結果に関する情報を得る手段はほとんどありませんでした。(むしろアバターといった目に見える結果に承認欲求を満たすユーザーがほとんどだったかと)

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ただし、そのソシャゲに始まる「コンプガチャ」はギャンブル認定されてしまい、数年で規制されてしまいましたね。

 

その後、iPhoneが日本に上陸したことで「パズドラ」が爆発的に大ヒットしました。このころから、次第にガチャ結果がSNS上で共有され始めることに。

 

ガチャ中毒の深刻さ

テーブル操作らしきものが公になったにも関わらずこのありさま。

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明確にテーブル操作されていたという証拠はありませんが、

「テーブルに記載のないキャラが当たる」という単なる表記ミスを証明する事実がない以上、操作を疑わないわけにはいきません。

 

とはいえガチャが非常に気持ちよいものというのも良く分かるため、人気ソシャゲでる以上このような結果になるのも仕方ありません。

 

現在、よく遊んでいるソシャゲのガチャ確率はこんな感じですが、それでもやっぱりガチャの誘惑負けて課金してしまうこともしばしば。

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ちなみにこの確率。目玉キャラは2~3体であり、★★★★には所謂ハズレキャラが15体ほど混在しています。

もし目当てのキャラを一点狙いするとなれば、表記上の確率は0.8~0.9%となります。100回のガチャ(一般的に2~3万円)で目当てのキャラを引き当てる期待値は約65%。

これでもガチャの中ではマシな部類とされていることからも、ガチャ中毒の恐ろしさがうかがえます。

 

ガチャ中毒の対処療法

一般的に、対象のソシャゲから「引退」することが一番とされていますが・・・

ソシャゲにおいては【引退宣言=今後も末永く継続プレイ】という方程式が成り立つという意味不明な状況に。

むしろ「引退宣言」そのものがSNSでの承認欲求を満たすパフォーマンスに。

 

ということで、やはりSNSからの撤退が最も効果的だと考えられます。他人と情報を共有しない環境にあれば、自然と中毒症状から卒業できるのでは?

ニュアンスとしては、幼少期「セキエイ高原をクリアし、満足感とともに自然とそのゲームから離れる」みたいな感じです。

 

もしくは、ガチャ以外の物事で承認欲求を満たすのも効果的かと。

直近ですと、コンシューマーでありながら、ソーシャル要素を色濃く備えたMHW。

「〇〇を△秒でクリア」などの自身の強さを誇示できる数字は、SNSで承認欲求を満たすのに十分な作用があります。

他にもスプラトゥーンなど、対人戦をメインコンテンツとするゲームは、SNSと連携することで承認欲求を満たしやすい傾向にあります。

 

コンシューマーでなくとも、課金要素が非常に薄く、かつ承認欲求を満たしやすいソシャゲも存在しています。(関連商品やスポンサーで稼ぐタイプのソシャゲは、ユーザーの獲得が第一目標のため、課金要素が少なくなりがちです)

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まとめ

ガチャとは別の手段で承認欲求をみたすのは、一定以上のスキルが要求されるため敷居自体が高くなりがちです。ただし、ガチャで得る承認欲求に存在する虚無感が少ないため、ハマりさえすればガチャから離れるきっかけとして強く作用します。

 

残念ながら日本では海外のような「ルートボックス規制」は期待できません。

ガチャ中毒から解放されたいという方は、自身がガチャで得ている承認欲求を、別の方法で摂取することを考えてみると良いかもしれませんね。